1.アロマテラピーに用いるエッセンシャルオイルの品質を評価する方法を開発していますDeveloping methods to assess the quality of essential oils used in aromatherapy.
アロマテラピーは、植物から抽出した香り成分である「精油(エッセンシャルオイル)」を使って、美と健康に役立てていく自然療法で((公社)日本アロマ環境協会の定義)、心と身体の健康と美を保つために広く普及しています。そのアロマテラピーで用いるエッセンシャルオイルは天然物であり、その品質がとても重要です。私たちは独自の方法で、エッセンシャルオイルの品質を評価する方法を開発しています。
Aromatherapy is a natural therapy that uses essential oils, which are fragrant substances extracted from plants, for beauty and health (as defined by the Japan Aroma Environment Association) and is widely used to maintain mental and physical health and beauty. The essential oils used in aromatherapy are natural products and their quality is very important. We have developed our own method for assessing the quality of essential oils.
2.生理活性(5α-リダクターゼ阻害活性、glyction阻害活性、チロシナーゼ阻害活性、抗腫瘍活性など)を有する天然素材を探索し、それらの活性成分を明らかにしています We are searching for natural materials with physiological activity (e.g. 5α-reductase inhibitory activity, glycation inhibitory activity, tyrosinase inhibitory activity, anti-tumour activity) and identifying their active components.
禿頭や糖尿病合併症、骨粗鬆症、がんなどに対して効果のある天然素材を、自然の中から探しています。効果の認められた素材については、有効成分を単離・精製し、その化学構造を明らかにしていきます。私たちは製薬企業や食品企業とは異なる視点で、研究を通して人々の健康に貢献していきます。
We search nature for natural compounds that are effective against baldness, diabetic complications, osteoporosis and cancer. For those found to be effective, we isolate and purify the active ingredients and elucidate their chemical structure. We contribute to people’s health by researching from a different perspective than pharmaceutical and food companies.
3.メタボロミクスの手法を用いて、漢方薬の原料となる生薬の品質を正しく評価できる方法を開発しています Using metabolomic (Chemometrics) methods, we are developing methods to correctly assess the quality of medical herbs used as raw materials for Kampo medicines.
漢方薬の原料である生薬は、そのほとんどを輸入で賄っていますが、品質や供給性に問題があります。これらの問題を解決するため、生薬の品質を正しく評価する新たな手法を研究開発しています。生薬を分析して得られた膨大な数のデータを統計処理することによって、生薬の品質を評価する方法を検討中です。将来は漢方薬に使用する生薬を日本国内で栽培することを目指しています。
Most of the raw materials used to make herbal medicines are imported, but there are problems with quality and availability. To address these problems, new methods are being researched and developed to correctly assess the quality of raw drugs. A method for assessing the quality of raw drugs is currently being studied by statistically processing the huge amount of data obtained from the analysis of raw drugs. In the future, the aim is to cultivate
4.農薬など私たちの生活を豊かにしてくれる新しい天然物を探しています New natural products that can contribute to the agriculture that supports our food, such as pesticides, are being sought.
就農者の高齢化が問題になっています。私たちは、これまでの培ってきた生薬・天然物化学に関する知識、技術をこれからの農業に活用することを試みています。
The ageing of the farming population is becoming an issue. We are trying to apply our accumulated knowledge and skills in herbal medicine and natural product chemistry to the future of agriculture.
大学院生募集
天然物化学研究室では大学院生・研究生を募集しております。民間企業、公的研究機関での勤務経験を有する教員による、社会還元性の高い研究が当研究室の特徴です。
私たちは薬用植物を材料に天然有機化合物の探索、医薬品・食品・化粧品原材料の品質評価、薬用植物の栽培まで幅広く研究を行っております。
上記内容に興味があり、楽しく、真剣に研究をしたい方を歓迎いたします。野外活動(フィールドワーク)が好きという方も募集中です。一緒に学びましょう。
知識・技術のコンサルティング・シェアリングサービス
天然物化学研究室では、御社が抱える技術的な問題を一緒に考え、最適な答えを導き出すコンサルティングを行っています。委託研究・共同研究契約を結ぶことによって、秘密保持は勿論、城西大学が所有する実験機器や論文データベースなどの活用も可能です。共同研究の推進は若手技術者の教育研修、モチベーションアップにもつながります。城西大学で保有する知識や技術、研究環境をシェアしてみませんか?まずはお気軽にご相談ください。
興味のある方は、鈴木:ryu_suzu@josai.ac.jpまでお気軽にご連絡ください。