当研究室では植物が作り出す香り成分・精油の研究を行っています。これまでにも精油が示す効果について、学会発表などを行ってきましたが、11/8、日本アロマ環境協会(AEAJ)のオフィス(東京都渋谷区)で 精油(エッセンシャルオイル)の効果について、企業向けに講演をしてきました。AEAJは内閣府に公益認定されたアロマテラピー関連では唯一の団体です。AEAJは植物の香りを用いた「アロマテラピー」を通じて人々の心身の健康に寄与することを目的に、アロマテラピーの普及・調査・研究などの活動を行っています。今回の講演では精油が示す5α-リダクターゼ阻害活性についてお話をしてきました。5α-リダクターゼの働きが強すぎると、肌荒れや脱毛の原因になると考えられており、その働きを抑えることは私たちの生活の質を向上させることに繋がります。サンダルウッドやダマスクローズ、パチュリなどにその効果を見出しましたが、講演後は多く方から精油に関するご質問を頂きました。改めて精油の人を惹きつける強さを感じました。今後も、一層精油の良さ見出せるよう研究を進めていきたいと思います。なお、この講演でお話した内容は下記の論文に記載してあります。5α-リダクターゼを阻害する精油の探索